職業適性検査とは?種類・受けられる場所と、分からないこと

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職業適性検査は、仕事で使う能力を問題を解かせて測る検査です。厚生労働省編の一般職業適性検査(GATB)やjob tagの職業適性テストなど公的な検査の種類と受け方、能力だけでは向いてる仕事が決まらない理由を解説します。

職業適性検査とは。能力を測る検査と、興味を測る検査、仕事の進め方と動機を測る診断の3つを並べ、能力だけでは向いてる仕事が決まらないことを示した図

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01定義

職業適性検査とは?何を測る検査か

職業適性検査とは、仕事で使う能力を、問題を解かせて測る検査のことです。 言葉や数の処理、図形の判断、手先の器用さなどを測り、 その結果を、それぞれの仕事で求められる能力と照らし合わせます。

広い意味では、職業への興味や、仕事で大事にしたいこと(価値観)を測る検査も含めて 職業適性検査と呼ばれることがあります。この記事では、両方を分けて説明します。

能力の検査は「何ができるか」、興味の検査は「何に惹かれるか」を測ります。 同じ「適性検査」でも、答えている問いが違います。

02種類

主な職業適性検査の種類

公的な機関が作った、代表的な検査を並べます。

厚生労働省編 一般職業適性検査(GATB)

測るもの
9つの適性能(知的能力・言語能力・数理能力・書記的知覚・空間判断力・形態知覚・運動共応・指先の器用さ・手腕の器用さ)。紙の検査11種と器具の検査4種
対象・受け方
13歳以上45歳未満。学校や就業支援の機関などで受ける

job tag の職業適性テスト(Gテスト)

測るもの
問題を素早く正確に解く力。ベーシックとアドバンスの全6種
対象・受け方
厚生労働省の職業情報サイト job tag で、Webで受けられる

job tag の職業興味検査・価値観検査

測るもの
職業への興味の特徴と、仕事で重要視していること
対象・受け方
同じく job tag で、Webで受けられる

職業レディネス・テスト(VRT)

測るもの
6つの職業領域への興味と自信、3方向の日常の行動の特徴
対象・受け方
中学生から高校生

VPI職業興味検査

測るもの
6つの興味領域と、5つの傾向
対象・受け方
大学生・短大生を中心とする若い人
※ 2026年9月28日に、労働政策研究・研修機構、雇用問題研究会、厚生労働省 job tag の公開資料で確認した内容です

GATB の紙の検査は45〜50分、器具の検査は12〜15分とされています。 結果は、13の領域・40の適性職業群が求める水準と照らし合わせて読みます。
出典:労働政策研究・研修機構/雇用問題研究会

03受け方

職業適性検査はどこで受けられる?

ひとりでWebで受けられるもの

いますぐ受けたいなら、厚生労働省の職業情報サイト job tag です。 職業適性テストのほか、職業興味検査・価値観検査もWebで受けられます。 結果から、近い職業を探すこともできます。

学校や支援の機関で受けるもの

GATB は、個人が買って受けるものではありません。 販売先は基本的に学校などの教育機関や、職業訓練・就業支援の機関などとされています。 受けたい場合は、在学中の学校や、利用している支援の機関に相談するのが近道です。

04境目

職業適性検査で分かること・分からないこと

◯職業適性検査で分かること

言葉や数の処理、図形の判断、手先の器用さなど、測った能力の高い・低い。その能力を多く使う仕事の候補。

✕職業適性検査では分からないこと

その仕事を続けられるか。どういう進め方だと力が出るか。何のために働きたいか。その職場の置かれ方と噛み合うか。

job tag も、職業適性テストの結果について「その職業に必ず就かなければならないことを意味しているのではなく、職業探索のヒントとして使ってほしい」という趣旨を書いています。

能力が分かっても、向いてる仕事は決まりません。次の章で、その理由を3つに分けて説明します。

05注意

能力だけでは向いてる仕事が決まらない3つの理由

① できることと、力が出ることは別

数の処理が得意でも、数字を扱う仕事を毎日続けて楽しいとは限りません。できることと、やっていて力が出ることは別です。 「できる仕事」と「向いてる仕事」の違いは、自分に向いてる仕事の見つけ方で詳しく書いています。

② 同じ能力でも、仕事の進め方で活き方が変わる

同じように言葉の力が高い2人でも、手順を先に決めて進める人と、探りながら進める人では、 力が出る仕事が違います。能力は「何を使えるか」、進め方は「どう使うか」で、仕事との噛み合いは後者で大きく変わります。

③ 何のために働くかが入っていない

上を目指したいのか、長く安定して働きたいのか。働く理由が違えば、同じ能力でも向く職場は変わります。 能力の検査は、ここを測る作りになっていません。

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06補い方

能力の外側を補うには、進め方と動機を見る

能力の検査で分からない部分を補う方法は、主に3つあります。 それぞれ、補えることと届かないことがあります。

自己分析

補えること
これまでの仕事で、力が出た場面と消耗した場面
届かないこと
自分で自分を採点するので、偏りやすい

興味・価値観の検査

補えること
何に惹かれるか、仕事で何を大事にしたいか
届かないこと
興味があることと、その仕事の毎日の進め方が合うかは別

仕事の場面で聞く診断

補えること
職場でどう動くか(進め方)と、何のために働くか(動機)
届かないこと
答えるのは本人なので、答え方が偏れば結果も偏る

自己分析の進め方は転職の自己分析のやり方に、診断の種類の違いは適職診断の4つの型にまとめています。

能力の検査と組み合わせるなら、能力の検査が測らない「進め方」と「動機」を測るものを選ぶと、 重ならずに補い合えます。

07診断

ジョブタイプ64で、能力と進め方をまとめて見る

ジョブタイプ64は、能力の検査で分からない部分を中心に測り、能力の一部も実測します。

進め方

ジョブタイプ64の作り
72問すべてを職場の場面で書き、実際にどう動くかを聞く。4つの軸で見る

動機

ジョブタイプ64の作り
何のために働くかを2つの軸で見る。進め方と合わせて64タイプに分ける

能力の一部

ジョブタイプ64の作り
思考力は、正答のある8問のテストで、正答数と解く速さから実測する

仕事との照らし合わせ

ジョブタイプ64の作り
6軸の結果と160職種を総当たりで照らし、近い順に並べる

能力の検査の代わりではない

思考力のテストは8問で、GATB のような本格的な能力の検査の代わりにはなりません。 測っているのは、どれだけできるかよりどう解くかです。 また、進め方と動機の設問は本人が答えるので、理想の自分で答えれば結果も理想に寄ります。直近3か月の実際の行動で答えてください。 能力の検査の結果と並べて読むと、「できること」と「力が出る置かれ方」の両方が見えてきます。

08レポート

無料で分かること

診断そのものは無料です。答え終わると、その場で次のことが分かります。

無料で分かること

仕事偏差値
総合と、最も高い1分野
強み
あなたの強みのひとつ
向いている職種
2位と3位
タイプ
64タイプのどれに当たるか
これからの動き方
転職・副業・スキルアップのどれに向いているかの順位
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09Q&A

よくある質問

GATB(厚生労働省編一般職業適性検査)は個人で受けられますか?
基本的には個人で買って受けるものではなく、学校などの教育機関や、職業訓練・就業支援の機関などで受けるものです。ひとりで受けたい場合は、厚生労働省の職業情報サイト job tag の職業適性テストが、Webで受けられます。
採用試験で受ける適性検査と同じものですか?
目的が違います。採用試験の適性検査は、企業が応募者を選ぶために使うものです。職業適性検査は、受ける本人が自分に合う仕事を探すために使うものです。
結果が低かったら、向いている仕事はないのですか?
そうは言えません。能力の検査が測るのは仕事で使う力の一部で、進め方や働く理由は入っていません。同じ能力でも、置かれ方によって力の出方は大きく変わります。
職業適性検査と適職診断は、何が違いますか?
職業適性検査は主に能力を、問題を解かせて測ります。適職診断は性格・興味・仕事の進め方など、測るものがさまざまで、設問に答える形のものが多くあります。どちらを選ぶかは、何を知りたいかで決まります。
対策はしたほうがいいですか?
自分の仕事探しのために受けるなら、対策はしないほうが結果が役に立ちます。練習して上がった点数は、ふだんの自分の力とずれるからです。
何度受けてもいいですか?
かまいません。ただ、同じ問題に慣れると点数が上がりやすくなります。受け直すときは、前回との差を能力の変化と決めつけず、慣れの分も含まれていると考えて読んでください。

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