転職の自己分析のやり方|4つの手順と、ひとりで偏らない方法

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転職の自己分析は、これまでの仕事から「力が出る条件」を言葉にする作業です。4つの手順と代表的なフレームワークを整理したうえで、ひとりで分析すると偏る3つの理由と、その補い方を解説します。

転職の自己分析のやり方。キャリアの棚卸し・うまくいった仕事と比べる・条件の言葉にまとめる・応募の言葉に置き換えるの4つの手順を並べた図

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01定義

転職の自己分析とは?就活の自己分析との違い

転職の自己分析とは、これまでの仕事を振り返り、次の職場で力が出る条件と、譲れない条件を言葉にする作業のことです。検索で出てくる「自己分析のやり方」の多くは就活生向けで、 使う材料も、たどり着く先も少し違います。

就活の自己分析との違い

使う材料

就活の自己分析
部活・アルバイト・ゼミなど学生時代の経験
転職の自己分析
仕事で実際にやったことと、その結果

問われること

就活の自己分析
これから伸びそうか
転職の自己分析
入ってすぐ、何ができるか

ゴール

就活の自己分析
業界や会社を選ぶ軸
転職の自己分析
力が出る条件と、譲れない条件

転職の自己分析は、材料がすでに手元にあります。 思い出すのは「自分はどんな人か」ではなく、「どの仕事で、どう動いて、どうなったか」です。

02手順

転職の自己分析のやり方|4つの手順

順番に進めれば、最後に応募書類と面接で使える言葉が残ります。

① キャリアを棚卸しする

社会人になってからの仕事を、時期ごとに書き出します。いつ・どこで・誰と・何を・なぜ・どうやっての6つを埋めるつもりで書くと、抜けが出にくくなります。 成果は大きさを問いません。「引き継ぎ資料を作り直した」くらいの小さなものも入れてください。

例)入社2年目

担当
既存顧客の窓口
やったこと
問い合わせの一次対応
工夫したこと
よく来る質問を一覧にした
どうなったか
対応の待ち時間が減った
※ この表の形で、時期ごとに1行ずつ足していきます

② うまくいった仕事と、消耗した仕事を比べる

書き出した中から、うまくいった仕事と、やり終えてどっと疲れた仕事を3つずつ選びます。 比べるのは仕事の中身より、置かれ方です。 任され方、締切の決まり方、人との関わり方、自分で決めてよい範囲。 ここに差が出ていることがほとんどです。

③ 共通点を「力が出る条件」の言葉にまとめる

うまくいった仕事に共通する置かれ方を、条件の形に言い直します。 「決めてよい範囲が広い」「締切を自分で引ける」「作り直しより、新しく作るほう」のような形です。 消耗した仕事の共通点は、そのまま譲れない条件の候補になります。

多くの人がこの手順で手を止めます。 書き出した条件が本当に自分の強みなのか、自分で読んで自分で判断するしかないからです。 この問題は、後半の章で扱います。

④ 応募書類と面接の言葉に置き換える

条件に、②で選んだ出来事を1つずつ添えると、自己PRの骨組みになります。 「こういう置かれ方だと力が出る。実際に◯◯のときがそうだった」という順です。 書き方と例文は仕事の強みの見つけ方と自己PRの例文にまとめています。

03方法

よく使われる自己分析のフレームワーク

手順を進めるときに使える、代表的な方法を並べます。どれも「分かること」と同時に「つまずきやすい点」があります。

Will Can Must

分かること
やりたいこと・できること・求められることの重なり
つまずきやすい点
やりたいことが出てこないと、そこで止まる

モチベーショングラフ

分かること
気持ちが上がった時期と下がった時期、その理由
つまずきやすい点
記憶をもとに描くので、あとから意味づけしやすい

キャリア・アンカー

分かること
仕事を選ぶときに手放せない価値観。エドガー・シャインが8つに分類した
つまずきやすい点
8つのどれかに当てはめて、納得して終わりやすい

SWOT分析

分かること
強み・弱み・機会・脅威の4つ
つまずきやすい点
強みと弱みを自分で判定するので、根拠が薄くなりやすい

ジョハリの窓

分かること
自分と他人の見え方のずれ。ジョセフ・ルフトとハリー・インガムが1955年に示した
つまずきやすい点
協力してくれる人がいないと使えない

やりたいことが出てこずに止まる場合は、転職で何がしたいか分からないときの進め方が参考になります。

並べてみると、つまずきやすい点のほとんどが「自分で判定する」ところにあります。

自己分析で書き出した条件から、次の仕事の候補を探す手順は自分に向いてる仕事の見つけ方にまとめています。

フレームワークではなく、質問に答えて結果が出るツールを使いたい場合は自己分析ツールの選び方で種類と主なツールを並べています。

04境目

ひとりの自己分析でできること・できないこと

ここまでの手順とフレームワークは、ひとりで進められます。 ただ、ひとりで進められる部分と、そうでない部分があります。

◯ひとりでできること

経験を思い出して並べる。うまくいった仕事と消耗した仕事を分ける。自分が大事にしていることに気づく。

✕ひとりではできないこと

自分の強みが、人と比べて本当に強いのかを確かめる。理想ではなく、実際の自分で答えられているかを確かめる。書き出した条件が合っているかを、外から判定する。

できないことは、どれも自分で自分を採点する部分です。 採点する人と採点される人が同じなので、どうしても甘くなったり、辛くなったりします。

だから、ひとりで分析すると偏ります。次の章で、どう偏るのかを3つに分けて説明します。

05注意

ひとりで分析すると偏る3つの理由

① 「こうありたい自分」で答えてしまう

仕事を振り返るとき、実際の自分と、なりたい自分が混ざります。 人をまとめるのが得意だと書きたい人は、まとめた場面ばかりを思い出します。書いているのは本人なので、混ざったことに気づけません。

② 比べる相手がいない

強みは、人と比べたときの差です。 ところが、自分にとって当たり前にできることは、強みだと気づけません。 反対に、苦労して身につけたことほど、強みだと思い込みやすくなります。 ジョハリの窓でいう「盲点」、つまり他人は知っていて自分は知らない部分が、ここに当たります。

③ 直近の不満に引っぱられる

転職を考えている時期は、いまの職場への不満がいちばん強い時期でもあります。 振り返ると、嫌だった出来事から先に思い出されます。 その結果、「いまの仕事の逆」を求める答えが出やすくなります。 逆を選んだ先で、同じ不満にぶつかることもあります。

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06補い方

偏りを減らすには、自分の外の目を借りる

偏りを減らすには、自分以外の視点を入れることです。代表的な方法は3つあります。 それぞれ、補えることと届かないことがあります。

他己分析(家族・友人・同僚に聞く)

補えること
自分では気づいていない長所
届かないこと
相手は職場でのあなたを一部しか見ていない。気を遣って良いことだけ言うこともある

上司や同僚の評価(評価面談など)

補えること
職場での実際の働きぶり
届かないこと
いまの職場の基準でしか測れない。別の仕事で力が出るかは分からない

診断

補えること
多くの人と同じ物差しで比べたときの位置
届かないこと
答えるのは本人なので、答え方が偏れば結果も偏る

身近な人の意見も、職場の評価も大切です。 ただ、いまの職場の外で自分がどう見えるかを教えてくれるものは多くありません。 職場での振る舞いを、多くの人と同じ物差しで比べられるのが診断です。

07診断

ジョブタイプ64の診断で補えること

ジョブタイプ64は、ひとりの自己分析で偏りやすい3つに、それぞれ次のように備えています。

① こうありたい自分

ジョブタイプ64の作り
72問すべてを職場の場面で書き、「どうしたいか」ではなく「どうするか」を聞く

② 比べる相手がいない

ジョブタイプ64の作り
6軸で64タイプに分け、160職種のデータと照らす。自分の位置を外の物差しで見る

③ 直近の不満

ジョブタイプ64の作り
いまの職場への評価ではなく、場面ごとの振る舞いを聞く

もう1つ、思考力は正答のあるテストで実測します。 ここは自己申告ではなく、実際に解いた結果で出します。

診断も万能ではない

診断でも、答えるのは本人です。理想の自分で答えれば、結果も理想に寄ります。直近3か月の実際の行動で答えてください。 そのうえで、手順②と③で書き出した出来事と結果を突き合わせると、 自己分析と診断の偏りを互いに打ち消せます。 診断の結果を自己分析に組み込む方法は適職診断の結果の使い方に書いています。

08レポート

無料で分かること

診断そのものは無料です。答え終わると、その場で次のことが分かります。

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強み
あなたの強みのひとつ
仕事偏差値
総合と、最も高い1分野
タイプ
64タイプのどれに当たるか
向いている職種
2位と3位
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09Q&A

よくある質問

自己分析と診断は、どちらを先にやればいいですか?
キャリアの棚卸しと、うまくいった仕事・消耗した仕事の書き出しを先にやることをおすすめします。そのあとで診断を受けると、書き出した出来事と結果を突き合わせられるので、どちらの偏りにも気づきやすくなります。
診断も自分で答えるなら、主観が入るのではありませんか?
入ります。だからこそ、答え方と照らし方が大事です。職場の具体的な場面での行動を聞くこと、多くの人と同じ物差しで比べること、思考力は正答のあるテストで実測することで、ひとりの自己分析よりも偏りを減らせます。答えるときは、理想ではなく直近3か月の実際の行動で答えてください。
他己分析だけでは足りませんか?
他己分析は、自分では気づいていない長所を知るのに役立ちます。ただ、家族や友人は職場でのあなたを一部しか見ていません。職場での振る舞いを、ほかの人と同じ物差しで比べるには、診断を組み合わせるのが近道です。
自己分析シートは使ったほうがいいですか?
決まった形があると書き出しやすいので、使うのはおすすめです。ただ、欄を埋めることが目的になると、条件の言葉までたどり着けません。この記事の棚卸しの表のように、時期・担当・やったこと・工夫・結果の5つが書ければ十分です。
30代・40代で、自己分析のやり方は変わりますか?
手順は同じです。変わるのは材料の量で、経験が長いほど書き出せる仕事が増えます。そのぶん、うまくいった仕事と消耗した仕事の比べ方が大事になります。職種を変えるか、役回りを変えるかの判断材料にもなります。
診断は無料で受けられますか?
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