仕事の強みの見つけ方|12の型から探す5つの手順と例文

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「あなたの強みは何ですか」に手が止まるのは、記憶から探しているからです。 強みは毎日やっていることの中にあるので、思い出そうとしても出てきません。 この記事では、12の型から候補を選んで場面で裏づける5つの手順と、 自己PR・職務経歴書にそのまま使える書き方を整理します。

仕事の強みの見つけ方。12の型と、力が出る場面から言語化する手順の図

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01前提

仕事の強みが思いつかないのはなぜか

自己PR欄で手が止まるとき、足りていないのは経験ではなく探し方です。 「何が得意ですか」と自分に問う形は、記憶の中を検索する形になっています。 強みは毎日やっていることの中にあるので、記憶の側には残っていません。

  1. 1

    記憶から探している

    「何が得意でしたか」と自分に聞いても、思い出せるのは大きな出来事だけです。強みはたいてい毎日やっていることの中にあるので、目立つ記憶の側には残っていません。

  2. 2

    できて当たり前だと思っている

    自分にとって苦労なくできることは、強みとして数えられません。周りが時間をかけている工程を、自分は短く済ませている。この差は本人からはほぼ見えません。

  3. 3

    成果と強みを取り違えている

    売上や件数は成果であって強みではありません。同じ成果でも、そこへ到達した進め方は人によって違います。書くべきなのは到達した数字ではなく、到達の仕方です。

探し方を裏返します。思い出すのではなく、先に候補を並べて、当てはまるものを選ぶ形にします。 選択肢があれば「これは自分だ」「これは違う」は判断できます。 ゼロから思い出すより、はるかに速く進みます。

12の型

候補はここから選ぶ

36場面

力が出る場面の一覧

5手順

1文になるまで

02手順

仕事の強みを見つける5つの手順

順番に意味があります。場面より先に候補を決めるのがこの手順の要点です。 場面から入ると、印象に残っている出来事に引っぱられて、 毎日やっていることが漏れます。

  1. 1

    12の型から、当てはまりそうな候補を2〜3枚選ぶ

    次の章の一覧を上から読み、「これは自分だ」と思うものに印を付けます。この時点では当たっているか分からなくて構いません。候補です。

  2. 2

    その型の「力が出る場面」に、実際の出来事を当てる

    一覧の場面それぞれに、自分の仕事から具体例を1つ当てられるか試します。当てられない型は、ここで候補から外れます。

  3. 3

    周りと比べて短く済んでいる工程を探す

    同じ作業で、周りが1日かけるところを自分は半日で終えている。その差が強みです。苦労した記憶ではなく、苦労しなかった記憶を探してください。

  4. 4

    何のために働くかと突き合わせる

    同じ進め方でも、動機が違えば通る言い方が変わります。4つの動機の章で、自分の言い方に寄せます。

  5. 5

    「場面+やったこと+差」の1文にする

    「◯◯という場面で、△△をして、周りより□□だった」。この3つが揃っていれば、面接で深掘りされても答えが続きます。

手順3がいちばん見落とされます。苦労した経験を書こうとすると、強みではなく努力の話になります。採用側が知りたいのは、あなたが何を苦労せずにできるかです。そこが再現される部分だからです。

手順1の「候補を選ぶ」は、72問の診断でも出せます。12の型のうちどれに寄っているかが数値で出るので、選ぶ手間が省けます。

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03一覧

12の型から探す──力が出る場面の一覧

仕事の進め方は6つの軸で見ることができます。 軸はそれぞれ2つの型に分かれるので、合わせて12の型になります。どちらが優れているという軸はありません。力が出る場面が違うだけです。

型ごとに力が出る場面を3つ載せました。 上から読んで、当てはまるものに印を付けてください。2〜3枚に絞れれば十分です。全部当てはまる人はいません。

思考様式

分析型

  • 説明を求められる決定(制度・価格・体制)
  • 前任者の判断を引き継いで検証し直す仕事
  • 会議で「なぜそうなるのか」を引き受ける役

直観型

  • 前例のない案件の初動
  • 相手の反応を見ながら詰める商談や折衝
  • 情報が足りないまま判断が要る場面

関与対象

対人型

  • 部署をまたぐ調整や合意形成
  • 顧客・候補者・取引先との関係づくり
  • 決まりを守らせながら、相手を敵に回さない場面

対物型

  • 数字・データ・仕様を扱う仕事
  • 手を止めずに積み上げる作業
  • 品質や精度が評価される場面

進行様式

構造型

  • 期日と品質の両方が問われる仕事
  • 複数人で回す業務の設計と運用
  • 抜け漏れが致命的になる場面

探索型

  • 仕様や進め方が固まっていない仕事
  • 急な変更が入る現場
  • やってみないと分からない領域

産出様式

創出型

  • 新規の企画・立ち上げ
  • 前例のない課題への提案
  • 既存のやり方が通じない場面

改善型

  • 前任者が投げ出した業務の立て直し
  • 回らなくなった運用の再設計
  • 品質・効率を上げる仕事

何のために働くか

上昇志向

  • 成果連動の評価制度
  • 任される範囲が広がる環境
  • 競争のある市場

安定志向

  • 経験が資産になる仕事
  • 腰を据えて任される役割
  • 長期の信頼が効く場面

どこに帰属したいか

個人志向

  • 担当が明確な仕事
  • 専門性がそのまま評価になる役割
  • 外に出せる実績が積める場所

組織志向

  • チームで成果を出す仕事
  • 抜けたところを埋める役割
  • 長く続く体制づくり

印を付けた型が隣り合う軸で2枚以上あるなら、 それが組み合わさったところにあなたの強みがあります。 たとえば分析型と構造型が両方当てはまるなら、「根拠をそろえて、崩れない形に落とす」が1文の芯になります。

04動機

何のために働くかで、通る言い方が変わる

ここまでは進め方の話でした。 もう1つ、何のために働くかという軸があります。 進め方が同じでも、動機が違えば強みとして通る言い方が変わります

同じ「仕組みを作った」でも、 自分の判断で数字を動かした話として書くのか、 場が回るようになった話として書くのかで、刺さる相手が変わりますジョブタイプ64では、この軸を4つの動機として分けています。

野心系AP

自分の判断で数字を動かしたところまでを書く

探す場面:任された範囲を自分で広げて、結果まで持っていった場面

精鋭系AT

チームの成果として、自分が担った工程を書く

探す場面:勝ち筋を決めて、周りを巻き込んで届かせた場面

職人系SP

品質と再現性を、続いた期間で示す

探す場面:同じ水準を長く保った、または誰も直せなかったものを直した場面

協調系ST

場が回った事実を、自分の関わり方とともに書く

探す場面:抜けを埋めた、人が辞めない状態を作った場面

自分がどれかは、働く動機の4タイプで確かめられます。応募先に合わせて書き分けるものではありません。合わない言い方に寄せると、入った後で消耗します。

進め方の12の型と、4つの動機。この2つを組み合わせた64タイプで判定します。診断は72問・無料で、登録も要りません。

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05書き方

自己PR・職務経歴書での書き方と例文

手順5で作った1文を、そのまま冒頭に置きます。 結論を先に出して、後ろに場面を足す形です。

そのまま使える型

1文目

書くこと
強みを言い切る
根拠をそろえてから決め、後から覆らない形に落とすことが強みです。

2文目

書くこと
場面を1つ
前任者の判断を引き継いだ案件で、条件と前例を洗い直しました。

3文目

書くこと
周りとの差
同じ検討に平均2週間かかっていたところを、5日で通せる形にしました。

4文目

書くこと
次でどう使うか
説明を求められる決定が多い場ほど、この進め方が効くと考えています。
数字は「周りとの差」に使います。成果そのものの大きさではなく、進め方の差を示す位置に置くと、強みの裏づけになります。

4文目を落とさないでください。強みは過去の話として書くと、そこで止まります。どの場面で再現されるかまで書いて、はじめて選ぶ理由になります。

職務経歴書の場合

職務経歴書では、1文目だけを冒頭の要約に置きます。 場面と差は、各社の実績欄の中で書きます。同じ強みが2社以上で出てくる形になっていれば、 読み手はそれを再現される特性として受け取ります。

06注意

やってはいけない書き方

よく勧められている書き方の中に、面接で崩れるものがあります。代表が短所の裏返しです。

場面から入る

「条件を洗い直してから決めるので、後から覆りません。前任者の判断を引き継いだ案件で……」。場面があるので、深掘りされても答えが続きます。

短所を裏返す

「心配性ですが、裏返せば慎重です」。言い換えただけなので、では慎重さが効いた場面はと聞かれた時点で止まります。書けるのは言葉であって、事実ではありません。

ほかに避けたい3つ

コミュニケーション能力

なぜ崩れるか
ほぼ全員が書くので、区別が付きません。同じ内容でも「決まらない話を決まる形に持っていく」まで具体化すると、場面が書けるようになります。

強みを5つ並べる

なぜ崩れるか
1つも残りません。読み手が覚えられるのは1つです。2〜3枚に絞ってから、いちばん場面が濃いものを先頭に置いてください。

成果の数字だけを書く

なぜ崩れるか
その数字が「あなただから出た」根拠になりません。数字は進め方の差を示す位置に置くと効きます。

強みが1つも当てはまらないと感じたときは、探す範囲が狭すぎます。成果を出した場面ではなく、周りが困っていて自分は困らなかった場面を探してください。 そこがいちばん強みの出やすい場所です。

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07Q&A

よくある質問

強みが1つも思いつきません。どうすればいいですか?
思い出す形をやめてください。12の型の一覧を上から読み、当てはまりそうなものに印を付けるところから始めます。選択肢があれば「これは自分だ」「これは違う」は判断できます。それでも決まらないときは、周りが時間をかけている工程で、自分は短く済ませているものを探してください。
短所を裏返して強みにするのは、なぜだめなのですか?
言い換えただけなので、場面が書けないためです。面接で「それが効いた場面は」と聞かれた時点で止まります。強みは言葉ではなく、実際に力が出た場面とセットになってはじめて通ります。
経験が浅くても強みは書けますか?
書けます。強みは経験の量ではなく進め方の特徴なので、年数とは関係ありません。アルバイトでも学業でも、周りより短く済んだ工程があれば、そこが手がかりになります。数字が無い場合は「周りとの差」を状態で書いてください。
強みは応募先に合わせて変えたほうがいいですか?
書き方の重心は変えてよいですが、強みそのものは変えないでください。合わない強みを書いて通っても、入った後に力が出ない場所で働くことになります。合わせるのは言い方であって、中身ではありません。
診断で強みは分かりますか?
72問に答えると、6軸それぞれでどちらの型に寄っているかが数値で出ます。この記事の手順1(候補を選ぶ)を、記憶ではなく回答から出す形です。診断は無料で、64タイプの判定まで読めます。
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