向いてない仕事の特徴7つ|辞める前に確かめる3つの型

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「この仕事、向いてないかもしれない」と思ったとき、 多くの場合ずれているのは職種ではなく置かれ方です。 同じ職種でも、任され方が変われば噛み合うことがよくあります。 この記事では、向いてない仕事に共通する7つの特徴と、 ずれを3つに切り分ける方法、辞める前に確かめる順番を整理します。

向いてない仕事の特徴と、辞める前の確かめ方。6軸12極の置かれ方を並べた図

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01定義

「向いてない」と感じるとき、何がずれているのか

「向いてない」という言葉は、たいてい自分の側の欠陥として使われます。 自分に能力が足りない、性格が合っていない、という受け取り方です。 ただ、実際に起きていることを分解すると、 多くは本人と置かれ方のあいだのずれです。

同じ職種でも、決められる範囲・判断の順番・成果の見え方が変われば、 噛み合い方は変わります。だから「この職種が向いてない」と結論づける前に、いまの置かれ方の何が合っていないのかを見るほうが先です。

3つの型

ずれは切り分けられる

6

進め方と動機を測る

72

全問が職場の場面

ずれを切り分けないまま辞めると、次の場所で同じずれを選び直すことになります。 職種を変えたのに前と同じ場面で詰まる、というのはこれが原因です。 まず、共通する特徴から見ていきます。

02特徴

向いてない仕事に共通する7つの特徴

どれも置かれ方の側の状態として書いています。 当てはまる数が多いほど、慣れや努力では埋まりにくいずれです。

  • 1力を入れた部分が、評価される部分と重なっていない時間をかけたところに反応が返ってこず、片手で済ませたところが褒められる。この状態が続くと、何を伸ばせばいいのか分からなくなります。
  • 2得意な決め方を封じられている材料をそろえてから決めたい人が即答を求められる、逆に動きながら決めたい人が着手前の資料を求められる。決め方の順番は、本人にとってはほぼ変えられません。
  • 3任されている責任より、決められる範囲が狭い結果は自分に返ってくるのに、途中の判断は自分では通せない。この差が大きいほど、消耗が早くなります。
  • 4やったことが人の目に触れない置かれ方になっている防いだこと・埋めたことは記録に残りません。成果が見えにくい役回りに長く置かれると、実力より低く見られます。
  • 5前提が頻繁に変わる、または何年も変わらないどちらが苦しいかは人によって逆になります。組み直しが続くのが苦しい人と、同じ形を保ち続けるのが苦しい人がいます。
  • 6次にどうなるかが示されない上がり方が見えない場所では、力が急に落ちる人がいます。これは能力の問題ではなく、何のために働くかとのずれです。
  • 7苦しさが特定の案件ではなく、どの案件でも同じ形で出るこれが7つの中でいちばん強い手がかりです。相手や案件が変わっても同じ場面で同じように詰まるなら、慣れの問題ではありません。

7番目がいちばん強い手がかりです。相手や案件が変わっても同じ場面で同じように詰まるなら、 それは慣れの問題ではありません。見分け方は後の章で扱います。

03切り分け

「向いてない」は3つの型に分かれる

ずれは大きく3つに分かれます。どの型かで、先に試すことが変わります。 ここを飛ばすと、環境を変える必要がない場合でも辞める選択をしてしまいます。

① 進め方

何がずれているか
判断の順番・材料の量・手順の要否
出やすい状態
段取りのやり直しが多い。決めた後に覆される
先に試すこと
任され方を変える交渉。決める範囲を先に決めておく

② 分野

何がずれているか
求められる力の種類
出やすい状態
成果は出るが消耗が続く。得意な部分が使われない
先に試すこと
同じ職種の中で役回りを移す

③ 動機

何がずれているか
何のために働くか
出やすい状態
成果が出ていても意味を感じない。上がり方が見えない
先に試すこと
環境そのものを見直す
※ ①と②は、いまの場所で変えられることが多い型です。③は環境の設計そのものと噛み合っていないので、話し合いでは動きにくくなります

順番が大事です。①と②を確かめてから③を見ると、 辞める必要がない場合を先に拾えます。 逆に③から見てしまうと、変えられたはずのずれも 「環境が悪い」で片づいてしまいます。

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04見分け方

一時的な不調と、構造的な不一致の見分け方

忙しい時期や、新しい仕事を覚えている時期は、 誰でも「向いてない」と感じます。それと構造的なずれを分けないと、判断を誤ります

一時的な不調のサイン

特定の案件・特定の相手のときだけ出る。休むと戻る。繁忙期に集中する。新しい役割を覚える時期と重なっている。これらは時間で解けることが多いずれです。

構造的な不一致のサイン

どの案件でも同じ形で出る。休んでも同じ場面で同じように苦しくなる。閑散期でも消えない。慣れたあとも変わらない。これらは置かれ方を変えないと解けません。

目安として、3か月見て同じ形で出続けるなら、 慣れの問題ではなく置かれ方の問題として扱って構いません。 ただし、体調や睡眠が崩れている時期の判断は当てになりません。 そちらを整えるのが先です。

05進め方

進め方が裏目に出る置かれ方(6軸12極)

ジョブタイプ64は仕事の進め方と動機を6つの軸で測ります。 どの軸にも優劣はありません。 ただ、それぞれに裏目に出る置かれ方があります。 自分に近いほうを探して、当てはまる説明があるかを見てください。

分析型

裏目に出る場面
材料がそろわない場面では動き出しが遅くなります。締切が先に決まっている仕事では、集める範囲を先に区切ってください。

直観型

裏目に出る場面
後から根拠を求められると説明に詰まります。決めた直後に、選んだ理由を1行だけ残しておくと後が楽になります。

対人型

裏目に出る場面
1人で黙々と進める期間が続くと、手応えを感じにくくなります。定期的に人と話す予定を仕事の中に入れてください。

対物型

裏目に出る場面
成果が人の目に触れにくく、実力より低く見られがちです。何をどれだけ処理したかを、月に一度だけ記録に残してください。

構造型

裏目に出る場面
前提が途中で変わる案件では、組み直しに時間を取られます。決める順番を「変わりにくいものから」にすると崩れません。

探索型

裏目に出る場面
手順が要る仕事では抜けが出ます。終わりの形だけ先に決めておくと、途中の自由度を保ったまま揃います。

創出型

裏目に出る場面
作ったものを維持する工程は退屈になりがちです。運用に入る前に、引き継ぐ相手を決めておいてください。

改善型

裏目に出る場面
ゼロから案を出す役では、他の強みが数えられません。「出す側」ではなく「形にする側」で入ってください。

上昇志向

裏目に出る場面
上がり方が見えない場所では、力が急に落ちます。次の段が示されない職場は、能力の問題ではなく相性の問題です。

安定志向

裏目に出る場面
短期で成果を出せと求められる場では、実力より低く見られます。積み上げたものを数字で言い直す準備をしておいてください。

個人志向

裏目に出る場面
全員で分け合う評価制度では、報われにくくなります。自分の担当範囲を、引き受けるときに言葉で決めてください。

組織志向

裏目に出る場面
自分の手柄が記録に残りません。「防いだこと」「埋めたこと」を月に一度だけ書き出してください。評価面談で使えます。
※ 12の極すべてを並べています。優劣ではなく、力が出にくい場面があるという意味です

この表で当てはまるものが見つかったなら、それは①進め方のずれです。 職種を変えるより、任され方を変えるほうが早く解ける型です。

6軸のどこがぶつかっているかは、診断すると数値で出ます

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06動機

動機に合わない置かれ方(4つの動機)

進め方が合っていても、何のために働くかがずれていると、 成果が出ていても意味を感じなくなります。 これが③の型で、いちばん気づきにくいずれです。

野心系AP上を取りにいく。ひとりで決めたい

承認の段数が多い組織、役割が細かく決まっていて自分の判断が入らない場所。裁量のない場所では、能力が高くても目に見えて力が落ちます。「まず3年は言われたことを」という育て方をされると、その3年で辞めます。

精鋭系AT上を取りにいく。チームで勝ちたい

個人の成果だけで測られる場所、誰と組むかが決まらないまま長く置かれる状況。数字が個人単位で切られていると、動機の出しどころがなくなります。競争の相手が社内にいる設計も、この動機とは相性ません。

職人系SP積み上げたい。ひとりで深めたい

方針が頻繁に変わる場所、作りかけのものを何度も捨てさせられる環境。広く浅く関わることを求められる置かれ方も苦しくなります。「とりあえず全部見てほしい」と言われると、どこも深くできず消耗します。

協調系ST積み上げたい。場を保ちたい

何も決まっていない立ち上げ期、人が頻繁に入れ替わる環境。手順も基準も無い状態を任されると、負荷が一気に上がります。「自由にやっていい」は、この動機にとっては指示がないことと同じです。

4つの動機に優劣はありません。向いている置かれ方と、向いていない置かれ方があるだけです。 4つの違いは働く動機の4タイプで詳しく扱っています。

07判断

辞めるべきか、変えるべきか

辞めるかどうかを先に決めないでください。ずれの正体を言葉にするほうが先です。 順番を逆にすると、次の場所で同じ条件を選び直すことになります。

  1. 1

    どの型のずれか決める

    ①進め方/②分野/③動機のどれか。前の章の表で当てはまるものを探します。複数当てはまる場合は、いちばん頻繁に出るものを1つ選びます。

  2. 2

    いまの場所で1つだけ試す

    ①なら任され方の交渉、②なら役回りの移動。「決めていい範囲をここまでにしてほしい」のように、条件を1つに絞って伝えます。3つ並べると通りません。

  3. 3

    変えられないと分かってから外を見る

    試して動かなかった、という事実があると、次の場所を選ぶ基準がはっきりします。求人票を「職種名」ではなく「条件」で読めるようになります。

次の場所を選ぶときに見るもの

職種名ではなく、力が出る条件を3つ書き出して求人票を読むほうが絞れます。 「決めていい範囲が広いこと」「締切を自分で引けること」 「作り直しより新しく作るほうであること」のような形です。

この記事は、辞めるべきかどうかを決めるものではありません。判断の材料と順番を出しているだけです。 金銭・家庭・健康の事情は人によって重みが違うので、 そこは診断では測れません。

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08Q&A

よくある質問

向いてない仕事を続けると、どうなりますか?
ずれの型によって変わります。①進め方のずれは、任され方が変われば解けることが多いので、続けること自体が問題になるとは限りません。③動機のずれは、成果が出ていても意味を感じにくくなるので、長く置かれるほど戻りにくくなります。まず型を見分けてください。
「3年は続けたほうがいい」と言われました。本当ですか?
期間で一律に決められる話ではありません。判断の材料になるのは年数ではなく、同じ形のずれがどの案件でも出続けているかどうかです。慣れれば解けるずれと、置かれ方を変えないと解けないずれは別のものです。
成果は出ています。それでも向いていないのですか?
成果が出ることと、力が出ることは別です。得意ではない進め方でも、無理をすれば成果は出ます。ただしその状態は消耗が早く、続けるほど何を伸ばせばいいのか分からなくなります。成果の有無より、どの場面で消耗しているかを見てください。
向いてない仕事かどうか、診断で分かりますか?
「向いていない」と言い切ることはできません。診断で出るのは、あなたの進め方と動機が6軸の数値としてどうなっているか、どういう置かれ方だと力が出るかです。いまの置かれ方と突き合わせると、どの軸がぶつかっているかは分かります。
転職しないと解決しませんか?
①進め方と②分野のずれは、同じ職場のままでも解けることがあります。決めていい範囲を変える、役回りを移す、といった調整です。③動機のずれは環境の設計そのものと噛み合っていないので、話し合いでは動きにくい傾向です。
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