建設に向いている人の特徴

建物や設備を、設計から施工、維持管理まで扱う分野です。図面を描く仕事、現場を仕切る仕事、実際に手を動かす仕事が入ります。
決めたことが物として残るので、後から直すのに費用がかかります。
このページで分かること
- 建設の仕事に共通して求められる、進め方の特徴
- 同じ建設でも、職種によって求められるものが反対になる軸
- 建設で力が出る場面と、合いにくい進め方
建設分野の17職種を、仕事の進め方を測る6つの軸 (思考様式・関与対象・進行様式・産出様式・何のために働くか・どこに帰属したいか) で採点し、共通点と違いを集計したものです。
建設に求められる進め方(6軸)
片側に大きく寄っている軸ほど、この分野で共通して要るものです。 真ん中で割れている軸は、職種によって反対になります。
思考様式
関与対象
進行様式
産出様式
何のために働くか
どこに帰属したいか
こういう人が建設に向いています
17職種のうち7割以上が同じ側を求める軸だけを挙げています。
構造型進行様式・88%の職種が求める
手順を決めてから着手する人です。段取りが先にあるので、引き受けた仕事が予定どおりに終わります。
安定志向何のために働くか・81%の職種が求める
積み上がることに意味を見出す人です。同じ場所で長く続けるほど、他の人に真似できない厚みが出ます。
対物型関与対象・76%の職種が求める
ものや数字、仕組みに向き合う人です。相手の機嫌に左右されないぶん、質が安定します。
改善型産出様式・76%の職種が求める
あるものを磨いて成果にする人です。壊れかけた運用や形骸化した制度を、静かに立て直せます。
分析型思考様式・73%の職種が求める
判断の前に根拠をそろえる人です。数字・前例・条件を並べてから結論に入るので、出した答えが後から覆りにくくなります。
建設で力が出る場面
当てはまるものが多いほど、この分野と噛み合いやすくなります。全部当てはまる必要はありません。
- 期日と品質の両方が問われる仕事
- 経験が資産になる仕事
- 数字・データ・仕様を扱う仕事
- 前任者が投げ出した業務の立て直し
逆に、負荷になりやすい進め方
向いていないという意味ではありません。同じ分野でも置かれ方が変われば噛み合いますが、 この進め方の人はどこで消耗しやすいかを先に知っておくと選びやすくなります。
探索型
- どこで負荷になるか
- 前提が途中で変わる案件では、組み直しに時間を取られます。決める順番を「変わりにくいものから」にすると崩れません。
上昇志向
- どこで負荷になるか
- 短期で成果を出せと求められる場では、実力より低く見られます。積み上げたものを数字で言い直す準備をしておいてください。
| この進め方の人 | どこで負荷になるか |
|---|---|
| 探索型 | 前提が途中で変わる案件では、組み直しに時間を取られます。決める順番を「変わりにくいものから」にすると崩れません。 |
| 上昇志向 | 短期で成果を出せと求められる場では、実力より低く見られます。積み上げたものを数字で言い直す準備をしておいてください。 |
同じ建設でも、ここで分かれる
分野が同じでも、職種によって求められる進め方が反対になる軸があります。 自分がどちら側かで、同じ建設の中でも選ぶ職種が変わります。
どこに帰属したいかで分かれる
個人志向8職種
自分の名前で立つ人です。誰がやったかがはっきりする仕事のほうが、力を出し切れます。
意匠設計者、構造設計、用地仕入れ、電気工事士、配管・空調設備、測量士、内装施工、造園・植栽管理
組織志向6職種
場が保たれていることを重視する人です。全体が回るように動けるので、まわりの成果まで底上げされます。
ファシリティプランナー、施工管理、不動産管理、施工管理(現場監督)、建築積算、ビルメンテナンス
思考様式で分かれる
分析型11職種
判断の前に根拠をそろえる人です。数字・前例・条件を並べてから結論に入るので、出した答えが後から覆りにくくなります。
ファシリティプランナー、施工管理、構造設計、設備設計、積算、施工管理(現場監督)、電気工事士、配管・空調設備、建築積算、測量士、ビルメンテナンス
直観型4職種
材料がそろうのを待たずに、その場の情報で方向を決められる人です。動きながら精度を上げていくので、立ち上がりが速くなります。
意匠設計者、インテリアコーディネーター、内装施工、造園・植栽管理
関与対象で分かれる
対人型4職種
人を通して成果を出す人です。誰が何を気にしているかを読み取れるので、関係者が多いほど力が出ます。
施工管理、不動産管理、用地仕入れ、施工管理(現場監督)
対物型13職種
ものや数字、仕組みに向き合う人です。相手の機嫌に左右されないぶん、質が安定します。
意匠設計者、インテリアコーディネーター、ファシリティプランナー、構造設計、設備設計、積算、電気工事士、配管・空調設備、建築積算、測量士、ビルメンテナンス、内装施工、造園・植栽管理
産出様式で分かれる
創出型4職種
無いところから形にする人です。0から1を作る場面で、他の人が止まるところを越えられます。
意匠設計者、ファシリティプランナー、用地仕入れ、造園・植栽管理
改善型13職種
あるものを磨いて成果にする人です。壊れかけた運用や形骸化した制度を、静かに立て直せます。
インテリアコーディネーター、施工管理、構造設計、設備設計、不動産管理、積算、施工管理(現場監督)、電気工事士、配管・空調設備、建築積算、測量士、ビルメンテナンス、内装施工
何のために働くかで分かれる
上昇志向3職種
上を取りにいく人です。到達点が上がるほど力が出るので、伸びしろのある場所ほど成果が出ます。
施工管理、用地仕入れ、施工管理(現場監督)
安定志向13職種
積み上がることに意味を見出す人です。同じ場所で長く続けるほど、他の人に真似できない厚みが出ます。
インテリアコーディネーター、ファシリティプランナー、構造設計、設備設計、不動産管理、積算、電気工事士、配管・空調設備、建築積算、測量士、ビルメンテナンス、内装施工、造園・植栽管理
進行様式で分かれる
構造型15職種
手順を決めてから着手する人です。段取りが先にあるので、引き受けた仕事が予定どおりに終わります。
意匠設計者、インテリアコーディネーター、ファシリティプランナー、施工管理、構造設計、設備設計、不動産管理、積算、施工管理(現場監督)、電気工事士、配管・空調設備、建築積算、測量士、ビルメンテナンス、内装施工
探索型2職種
状況に合わせて進め方を変えられる人です。決まっていない状態でも前に進めるので、動き出しが止まりません。
用地仕入れ、造園・植栽管理
この特徴の人に向く、建設の17職種
ここまでの集計に使った職種です。上で「分かれる」とした軸は、 職種によって求められる側が反対になります。
意匠設計者専門職
- どんな仕事か
- 建物の見え方と使い勝手を決める。外観・配置・素材・光の入り方を設計する
インテリアコーディネーター専門職
- どんな仕事か
- すでにある空間を、住む人に合わせて整え直す。家具・照明・配色を選ぶ
ファシリティプランナー専門職
- どんな仕事か
- 働く場所を設計する。レイアウトや会議室の数を働き方に合わせて決める
施工管理主要職種
- どんな仕事か
- 現場の工程・品質・安全・原価を管理する。職人と発注者の間に立つ
構造設計専門職
- どんな仕事か
- 建物が壊れないように計算する。安全性の最終的な責任を持つ
設備設計専門職
- どんな仕事か
- 空調・電気・給排水を設計する。意匠と構造の間で成立させる
不動産管理主要職種
- どんな仕事か
- 建物の維持と入居者対応を回す。トラブル対応が日常業務に含まれる
用地仕入れ専門職
- どんな仕事か
- 開発できる土地を探して買う。情報と交渉で勝負が決まる
積算専門職
- どんな仕事か
- 図面から工事にかかる費用を算出する。読み違えると赤字になる
施工管理(現場監督)現場職
- どんな仕事か
- 工程・安全・品質・原価を握る。職人と発注者の間に立って現場を回す
電気工事士現場職
- どんな仕事か
- 建物の電気を引き、点検し、直す。国家資格が要る
配管・空調設備現場職
- どんな仕事か
- 水と空気の通り道を作り、不具合を直す。図面どおりにいかない現場が多い
建築積算現場職
- どんな仕事か
- 図面から材料と手間を拾い、金額を出す。拾い漏れがそのまま赤字になる
測量士現場職
- どんな仕事か
- 土地の形と高さを測り、設計の前提を作る。ここがずれると全部ずれる
ビルメンテナンス現場職
- どんな仕事か
- 建物の設備を巡回点検し、小さな異常のうちに止める
内装施工現場職
- どんな仕事か
- 図面どおりに仕上げる。ミリ単位のズレが、そのまま目に見える
造園・植栽管理現場職
- どんな仕事か
- 木と土を相手にする。仕上がりが出るまでに年単位かかる
| 職種 | どんな仕事か |
|---|---|
| 意匠設計者専門職 | 建物の見え方と使い勝手を決める。外観・配置・素材・光の入り方を設計する |
| インテリアコーディネーター専門職 | すでにある空間を、住む人に合わせて整え直す。家具・照明・配色を選ぶ |
| ファシリティプランナー専門職 | 働く場所を設計する。レイアウトや会議室の数を働き方に合わせて決める |
| 施工管理主要職種 | 現場の工程・品質・安全・原価を管理する。職人と発注者の間に立つ |
| 構造設計専門職 | 建物が壊れないように計算する。安全性の最終的な責任を持つ |
| 設備設計専門職 | 空調・電気・給排水を設計する。意匠と構造の間で成立させる |
| 不動産管理主要職種 | 建物の維持と入居者対応を回す。トラブル対応が日常業務に含まれる |
| 用地仕入れ専門職 | 開発できる土地を探して買う。情報と交渉で勝負が決まる |
| 積算専門職 | 図面から工事にかかる費用を算出する。読み違えると赤字になる |
| 施工管理(現場監督)現場職 | 工程・安全・品質・原価を握る。職人と発注者の間に立って現場を回す |
| 電気工事士現場職 | 建物の電気を引き、点検し、直す。国家資格が要る |
| 配管・空調設備現場職 | 水と空気の通り道を作り、不具合を直す。図面どおりにいかない現場が多い |
| 建築積算現場職 | 図面から材料と手間を拾い、金額を出す。拾い漏れがそのまま赤字になる |
| 測量士現場職 | 土地の形と高さを測り、設計の前提を作る。ここがずれると全部ずれる |
| ビルメンテナンス現場職 | 建物の設備を巡回点検し、小さな異常のうちに止める |
| 内装施工現場職 | 図面どおりに仕上げる。ミリ単位のズレが、そのまま目に見える |
| 造園・植栽管理現場職 | 木と土を相手にする。仕上がりが出るまでに年単位かかる |
